なぜ「叱る」のか
弊社、教習所なんですけどね。かなりのほほんとした人が多くて、かなり雰囲気がいいんすよ
ただ問題があって、若い年齢の先輩がヤバい。特に直近2年までの先輩。つまり2年目と3年目の先輩っすね
ちょっと長めの前置き入ります。
教習所ってのはまぁ、自動車に関する"先生"が働いてて、運転について教習する場所ですよね
ほんでまぁ先生なんてやってる訳だから、人と接することに慣れてるし、面白い人が多い。他の教習所だと、"先生"になりすぎて踏ん反り返っちゃうような人もいるらしいけど、あんまりいない。年齢層も他と比べてかなり低くて、いい感じの評価を頂いてるらしいです
そんな環境で直近2年の先輩がどうヤバいかというと、我々後輩に対して謎に脅してくる。
具体的に言うと、「○○しないと、上の先輩からいい目で見られないよ」「○○したら上の先輩に結構言われるよ」みたいな。
あのさぁ…高校生じゃねぇんだから。
なんで先輩に怒られる理由とか考えないワケ?
あと、指導員には「現任講習」っつうのがあって、指導員になってからも定期的に教習に関する講習を受けなきゃならんのだよ
それがあってから、あからさまに先輩2人がやけに眉間に皺寄せながら話してくるようになったんだよね
「勉強しなきゃダメだぞ」とか「ちゃんとやるんだよ」とか言ってくるし、片方の先輩に関しては『ヤクザ的な漫画に感化されたのか…?』って感じの謎のオラオラ感を控えめに出してくる
その先輩2人に共通する点が「『教習中何をやっても怒らない』と先輩に言われてる」ことなんだよね
さて、ようやく本題に入りますが、この投稿のタイトル覚えてますか?
そう、前の2つの話の共通点、つまり先輩方が本当にやるべきことってのは「なぜ怒られるのかを考える」ことなんですよね。もちろん「自分が怒られること」もそうだし、「自分が誰かを怒ること」もそう
まぁ正確に言うと、怒るという表現は違うんですよね。よく聞かない?「怒ると叱るは違うぞ」っつって。
じゃあ、"叱る"ってなんなんだろうね
僕が思うに、叱るというのは「相手が後々不利になるであろう間違いを、相手のためを思って訂正すること」。
拙著「"優しく在る"こと」でも述べたんだけど、近年の"優しさ"は、割と直近の相手の感情を判断基準にしてるんだよね
けど、教習所の社会的役割ってのは「他の交通に迷惑をかけない安全な運転者を育成すること」であって「教習生に車を貸して甘やかすこと」じゃないんよ
もちろんべらぼうに厳しくしろっつってる訳じゃないぞ?ただ、矯正すべき点はしっかり助言してあげることが、金貰って指導させて頂いてる立場としては必要なんじゃないかって話
この話、目線こそ教習指導員として語ったけど、どんな立場から見ても一緒よ
ひとことで言うと「注意をされなくなったら終わり」。
ちなみにかなり上の先輩は、件の先輩2人には極力何も言わないようにしてるそうです
言われなくなった人ってのは初めて見たけど、こうならないよう色々考えなきゃいけねぇな、と思うね